お知らせ


3.9.7p2リリースノート

2019/11/08 ・ 5:00 pm

本日E-mote3.9.7p2をリリースしました。

アップデート内容を詳しく紹介します。


既知の問題

Unity TYPE2 SDK Androidの一部機種での描画不良

現在、Unity TYPE2 SDKにおいて、Androidの一部の環境においてマスク処理に連動して描画の乱れが起きる現象の報告を受けております。

Unityと当該端末の相性の問題と推測されますが、詳細な原因については現在調査中です。なお、問題はアルファマスクを適用している時に限定して発生するため、マスクタイプを「ステンシル」に変更することで、便宜的に問題を回避することが出来ます。

現在、問題を把握している端末は、 以下のとおりです。

  • HUAWEI P9 lite
  • HUAWEI BTV-W09
  • LUMIERE 503HW
  • HUAWEI P8 lite ALE-L02
  • Blade L3 g01
  • HUAWEI Y6 II
  • Ken Brown SKYLAB PLUS 10

重要な修正

iOS/Androidで不要なテクスチャキャッシュを削除

iOSおよびAndroidの各環境において、SDK内で不要なテクスチャキャッシュが行われている不具合を発見したため修正を行いました。

これによりメモリフットプリントの改善が見られるため、当該環境ではSDKの更新を推奨します。

具体的には以下の環境が該当します。

  • iOS SDK
  • Android SDK
  • Unity TYPE1 SDK
  • Cocos2d-x SDK
  • Cocos2d-js SDK

DX11でデバイス破棄時のコンテキストクリア処理を廃止

DX11 SDKで、IEmoteDeviceの破棄時に、D3D11コンテキストをクリアしていた処理を取りやめました。上位階層でコンテキストの管理を行っている場合、この処理が不具合を引き起こすケースがあるためです。

不必要な処理を削除した修正ですが、念の為DX11 SDK採用環境では同タイミングでの挙動をご確認ください。


新機能

スケール変更時の座標移動と物理シミュレーションの挙動を設定するAPIの追加

SDKに、スケール設定時の位置と物理の挙動を細かく指定するAPIを追加しました。

各設定にはそれぞれ一長一短があるので、必要に応じて使い分けられるようにしました。

  • 平行投影カメラ。
    •  scaleをかけるとまっすぐ奥に向かって拡縮し座標はズレません。  横方向移動時にscaleに関係なく決まった移動量になるので、物理挙動がscaleに関係なく移動量のみに応じて発生します。
  • 正射影カメラ。
    • 画面中心を消失点とし、scaleをかけると消失点に向かって拡縮し座標がズレます。  横方向移動時にscaleに応じた移動量になるので、物理挙動が正確にかかります。
  • デフォルト動作。
    • 上記2つの処理の複合です。 scaleはまっすぐ奥に向かって拡縮し、横方向移動時の物理挙動も適切な量がかかります。 副作用としてscale時に物理挙動が発生してしまいます。 

ツール

変更点

  • キャラプロファイルをクリップボードにコピー&ペーストする機能を実装しました。

バグ修正

  • PSDインポートで追加直後の追加パーツの範囲が枠に含まれてくれない不具合を修正しました。
  • PSDインポートでのレイヤフォルダ合成時、一部環境でアルファ値が微妙にずれることがある不具合を修正しました。
  • タイムラインツリーを閉じるタイミングでハングすることがある不具合を修正しました。
  • パーツ編集で変数の値を変更した際に、連動して有効化/無効化されるパーツの編集で問題が生じることがある不具合を修正しました。
  • ツリーの一部を非表示にしている際、そのアイテムの親のトグルを操作するとフォーカスがずれることがある不具合を修正しました。
  • ミラー編集時、ペアになるアイテムが無効化されているとハングする不具合を修正しました。

SDK

新機能

  • scale設定時の位置と物理の挙動を細かく指定するAPIを追加しました( IEmotePlayer::SetTransformOrderMask() , IEmotePlayer::GetTransformOrderMask() )

変更点

  • UnitySDKに、メインメモリのヒープサイズを「最大サイズ」と「使用サイズ」で取得するAPIを追加しました。
  • DX11 SDKで、IEmoteDeviceの破棄時に、D3D11コンテキストをクリアしていた処理を取りやめました。上位階層でコンテキストの管理を行っている場合、この処理が不具合を引き起こすケースがあるためです。
  • OSX/iOS向けビルドから、i386アーキテクチャを一通り削除しました。

バグ修正

  • DX9 SDKで、Viewport使用時にマスク領域がずれてしまうケースがある不具合を修正しました。
  • iOS/Android (Unity TYPE1含む) のSDKで、不要なテクスチャイメージキャッシュが行われていた不具合を修正し、メモリフットプリントを改善しました。
  • Unity TYPE1 SDKでDX11選択時にUnityが動作不良に陥る不具合を修正しました。
  • Unity TYPE2 SDKで、 Unity2019 利用時に Map to Render Texture にチェックを入れた状態でEmotePlayerのアクティブ状態を切り替えるとエラーが発生する不具合を修正しました。
  • Unity TYPE2 SDKで、Editor動作時、マテリアルのプレビューにE-moteキャラが写り込んでしまう不具合を修正しました。
  • Unity TYPE2 SDKで、EmotePlayerの Render Texture に属する Sorting Layer, Order In Layer, Material の3つの項目が SerializedField 属性であるべきなのになっていなかった不具合を修正しました。
  • 吉里吉里SDKでfadeOutTimeline実行後、そのタイムラインを再生できなくなる不具合を修正しました。

 


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