E-mote3.9.3リリースノート
2018/05/16 ・ 6:04 pm
本日、E-mote3.9.3をリリースしました。
アップデート内容を詳しく紹介します。
Unity TYPE2 SDKで「バッファブレンドに対応」
今まで非対応だったUnity TYPE2 SDK で「バッファブレンド」に対応し、「PS比較(暗)」「PS乗算」「PS焼き込みカラー」「PS焼き込みリニア」「PS比較(明)」「PSスクリーン」「PS覆い焼きカラー」「PS覆い焼きリニア」「PSオーバーレイ」「PSソフトライト」「PSハードライト」「PS差の絶対値」「PS除外」「グレースケール」「モザイク」「ブラー」の各種合成モードを使えるようになりました。
Unity TYPE2 SDKで対応プラットフォームにPS4を追加した
Unity TYPE2 SDKでPS4の出力が可能になりました。
これによりVR対応も可能となります。
E-mote Unity SDK 今後のロードマップ
E-mote Unity SDK には、描画をNative Plugin内で行うTYPE1 SDKと、描画はUnity側に任せるTYPE2 SDKが存在します。
初期開発はTYPE1 SDKから始まりましたが、その後TYPE2 SDKの拡充も進み、現在ではTYPE2 SDKの側の優位性が大きくなっています。特に、Unity側でのGraphics機能の拡張(Graphics APIの追加、マルチスレッド対応など)に素早く追従出来るのがTYPE2 SDKの最大のメリットです。
そこで、弊社はTYPE1 SDKを段階的に廃止しTYPE2 SDKへ開発を一本化する計画を立てました。
そのためには、現状TYPE1 SDKを利用しているプロジェクトで、スムーズにTYPE2 SDKへ移行できることが必須条件となります。
TYPE1 SDKからTYPE2 SDKへ「透過的に」移行出来るように、近日中に以下のような対応を進めていく予定です。
TYPE2 SDKでのアルファマスク対応
現在、TYPE2 SDKではマスク処理にステンシルバッファを使った2値マスクしか対応していません。これを拡張し、TYPE1同等のアルファ値ベースのマスクを利用可能にします。
これにより、描画機能的にはTYPE1とTYPE2が完全に同等となります。
TYPE2 SDKでのTYPE1型 E-moteファイルの読み込み対応
現在E-mote Unity SDKは、TYPE1 SDKでは「テクスチャ内蔵型」、TYPE2 SDK では「テクスチャ分離型」のbytesファイルをデータファイルとして取り扱うようになっています。
これを、TYPE2 SDKでもTYPE1 型の「テクスチャ内蔵型」データファイルを読み込めるように拡張します。
これにより、すでに出力済みの大量のTYPE1型データファイルのある既存プロジェクトでも、ファイルの出力し直しをすることなく、TYPE2 SDKへ移行することが可能となります。
バグ修正
E-moteエディタで、3.8以前のテンプレートに対して「表示順にパッキング」にチェックを入れてエクスポートするとエラーが起きて失敗する問題を修正しました。
E-moteエディタでエクスポート時に テクスチャ最大枚数制限によるオートレゾリューション設定機能がエンバグで働かなくなっていたのを修正しました。
E-mioteエディタでバッチコンバート時に最大テクスチャ枚数を指定していると、先にコンバートしたファイルのレゾリューション設定を後のファイルが引きずってしまうバグを修正しました。
Unity TYPE1 SDK/Windows/DX9 でデバイスロストでハングする問題を修正しました。
Unity TYPE1 SDK /WindowsでDX9とDX11の切り替え時にハングしていた問題を修正しました。
Unity TYPE1 SDK /iOS, Android, WebGL, OSXで、バッファブレンドの描画内容がおかしくなる問題を修正しました。